最近、youtubeに習ってオーロラの絵を描いた。
写真:youtubeで、先生に教わりながら描いたオーロラ
オーロラ。
私が愛して止まないもののひとつ。
初めて地上からオーロラを見たのは、フィンランド🇫🇮のラップランド地方、"Ivalo"という北の地だった。
厳密には、私の初オーロラはその"Ivalo"ではない。では一体どこで観たのか?
それは、ズバリ飛行機の中からであった。
✈️ ✈️ ✈️
当時、まだ宝塚の現役生徒だった頃、ゆりちゃん(春海ゆうくん)と一緒にイギリスへ行った。その帰りの飛行機の中での出来事だった。
私は、奇しくも旅の途中で、何度かゆりちゃんに「私、オーロラを見てみたいんだよねぇ」という話をしていた。
その矢先の話だった。
「輝城さん、、、あれって、まさかオーロラじゃないですよね、、、?」
日本へ向かう機内の中で寝かけている私に、ゆりちゃんは優しく話しかけてくれた。
何か、白に近い薄緑色の光のようなものが2つほど、うっすらと見える。
「うーん、確かに何だろうねぇ、、。よし、お姉さんに聞いてみよう」
と、私たちはお呼び出しボタンを押して、キャビンアテンダントのお姉さんを呼んだ。
来てくれたのは優しそうな日本人のお姉さんだった。
私「すみません、あれって、、、もしやオーロラじゃないですよね、、、?」
お姉:「なんでしょうね、飛行機の光が反射しているんですかね、、、?今パイロットに聞いてみますね!」
と、お姉はその後すぐにパイロットに電話を掛けて確認してくれた。(天使だ!)
そして。
「オーロラだそうですよ!!!」
と、お姉も少し興奮した様子で、その嬉しすぎるニュースを私達に伝えてくれたのだった。
しかも、パイロットの話だと、これからどんどん見えてくるという。(うひょー!)
まだオーロラを見たことがなかった私は、
"オーロラというのは、とても寒くて睫毛も鼻毛も鼻水も何もかもが凍りつくような地の果てみたいな場所でしか見れないもの"だと思っていた。
しかしどうだろう。
私たちは暖房の効いた(当時1月であった)快適な機内で、窓をちょいと眺めるだけで、夢に見ていたオーロラが見えてしまったのだ!
私とゆりちゃんはその後どんどん強くなるオーロラのダンスをひとしきり楽しんだ。
本や映画で見た通り、まさに空のカーテンかの如く、びらびらと形を変えてゆく。それは本当に、息を飲む美しさであった。
あのとき、「オーロラかも!」と察知し、寝かけていた私を優しく起こしてくれたゆりちゃんに、感謝感激雨霰だ。ゆりちゃん様々である。
ゆりちゃん本当にありがとう!!
家に帰り、何故オーロラが見えたのか気になったので調べてみるとどうやら、
"10月〜3月末くらいの季節に、午前中ヨーロッパを経つ便で、そして北経由の便に乗ると、丁度シベリア上空らへんでオーロラを観れる確率が高い"
ということが分かった。
オーロラを観るためには、
・オーロラが出現している
・雲が無い(快晴)
という2つの条件が揃わなくてはいけないのだが、飛行機は雲の上なので、オーロラさえ出現していれば、必ず見えるのだ。
ただし、気をつけなくてはいけないことが一つある。
左側の窓からしかオーロラは見えない。
これを知ってからの私は、いつも秋冬のヨーロッパ便を使う際、帰りの便はなるべく午前発の便、そして必ず左側の座席を選ぶようにしている。
そして、なんともラッキーなことに、その後も何度か暖かい機内からオーロラを観せてもらっている。
写真:フランクフルトから東京へ向かう便の中から観たオーロラ(2018年11月撮影)
皆気づいていなかったので、隣のお姉さんにこっそり教えてあげたらすごく喜んでくれた
ゆりちゃんと観た"初オーロラ"をきっかけに、私のオーロラへの興味は更に強くなり、
「よし、次は飛行機からじゃ無くて地上から観てみるぞ」
と、一人旅でフィンランドへ向かった。
写真:Ivalo空港に降り立つ前の景色
オーロラが見える地域というのは世界中に幾つか有るが、私は何故か「記念すべき初オーロラは、フィンランドで!」と決めていた。(なぜ)
フィンランドでは、ラップランド地方でオーロラが見える。
ラップランドといえば、サーリセルカやロヴァニエミが有名だが、さらに北上したイナリ湖畔に、イナリ村という小さな村がある。
私はそこへ行くことに決めた。
イナリについての情報があまり無かったため、出発前は不安だったが(そして、今となっては何故イナリを選んだのかを全く覚えていないが)、結果的には大正解だった。
宿に着き(宿の近くに大型スーパーが有ったが、それ以外は本当に何も無かった)、夜を待つ。
そう、私はここへはるばるオーロラを観るためにやって来たのだ。
だから、このなーーーーんにも無い感じが非常に心地よかった。。。
(※この後、大変な事件が起こるのだが、それはまた番外編として書くことにしよう。
脱線しすぎるから…)
🌲 🌲 🌲
宿には共同サウナが有ったので、夜になるまではひたすら散歩して、寒くなればホテルに戻り、サウナに入って暖をとったりして過ごした。
マグノリアコンサートの前だったので、ホテルの窓から美しい雪景色を眺めて、歌詞を覚えたりもした。懐かしい。
写真:お散歩中に現れたトナカイ君(天気わる!)
写真:私が当時泊まったイナリ村のホテル(写真はホテルのページより)
結局、イナリ村に到着したその日とその次の日は、悪天候の為オーロラが見れず、ついにオーロラに出会えたのは3日目の夜の事であった。
1日目は自力で森へ(こわ)、
2日目は宿に貼ってあるチラシでオーロラツアーを見つけ、その電話番号にかけて予約(これが、私にとって英語で掛ける初めての電話だった!)、
3日目もまた同じオーロラツアーに電話しリベンジ予約した。🔥
🌲 🌲 🌲
3日目の朝、起きて窓の外を見た私の心は、激しく躍った。
雲ひとつない快晴だったのだ!
「今日はきっと観れる気がする、、、!」と心臓がバクバク、ドキドキしたのをよ〜く覚えている。
写真:3日目に快晴。地図もろくに見ず、ひたすら歩きたい方向へ向かうようなお散歩をし続けた。この地に激しく似合う、Enyaを聴きながら…🎧
🌗 🌗 🌗
そして、待ちに待った夜。
ガイドのおじさんはバスの中で、「凍った湖の上でオーロラを観る予定だ」等と話していた。
すると、まだ目的地に向かっている途中なのに、窓の外に緑色の光が見え始めた、、、
きゃー!!!!!!!!!!!
(※号泣)
バスを降りて、確か4時間か5時間くらいだったかなぁ、
私達は長い時間、オーロラを見つめ続けた。
この日、なんと2週間ぶりのオーロラだったらしい。
写真:凄い勢いで形を変えていくオーロラ。この写真は、ツアーのガイドさんが撮ってくれたもの
この夜ツアーに独りで参加しているのは私だけで、他の皆は恋人同士だったり、ご家族と参加したりしていた。
ちっとも寂しくない自分に引いたっけね。(遠い目)
オーロラは、常に姿を変え続ける。
そして時々、もの凄い強い光を放つ。
「うわぁぁぁ、、凄い、、、、、」
と、つい知らぬ間に独り言を漏らしてしまう。
その神秘的な姿は、あまりにも美しすぎて、何度見てもうっすらとしか記憶することができない。
生が一番なのだ。
❄️ ❄️ ❄️
残念ながら写真やビデオを撮っていないのだけれど、
実は2日目の夜(ツアーに参加したが見れなかった夜)も、私にとって非常に印象的な夜であった。
誰がどう見ても悪天候だった為(私はそれでも、1%の希望に賭けて、お金を払い参加した。超ポジティブ)参加者は私と中国人の女の子二人組の、三人だけだった(笑)。
だからその日の車はバスでは無くて、ちっちゃめのワゴン車。
宿まで迎えに来てくれた運転手兼ガイドのおじさんも、眉間にシワを寄せ苦笑いしている。「見れるといいよね、、、」と言いながら(笑)。
その夜、オーロラは全く見えなかった。
おじさんは、どうにかして(出るはずのない)オーロラを探そうと、4〜5時間かけてドライブし続けてくれたのだけれど、無理なものは無理だった。
雪もどんどん吹雪いてきていた。
でもね。
その、真夜中のドライブが、本当に美しかったの、、、、、、。
ライトは、車のライトだけ。
ひたすら、森、森、森。
その夜、私は生まれて初めて野生のトナカイを見た。
道を、優雅に横切る雄々しい彼を見て、「何て美しいんだろう」と思ったのを覚えている。
小さい頃、私は「The snowman」というイギリスの作家が描いたお話が大好きだった。
この夜のドライブは、まるでスノーマンの世界のようだった。あまりにも美しすぎて、「時間よ止まれ」と思いながら、窓の外をひたすら眺めていた。
写真:大好きな「The snowman」
私は、きっとオーロラ病だ。
オーロラを観ても、観ても、観足りない病気。
またすぐに観たくなっちゃう。
その後も、ラッキーなことに何度かオーロラにお目にかかっているけれど、まだまだ会いたい!会い足りない!会って会って会いまくりたい、、、!
まだオーロラを観たことがない、愛する私の旦那さんや、旅行が大好きなお母さんとお父さんにも、いつかあの美しい姿を見せてあげたいなぁ、、、と思う。
いつか、皆で観れたら最高だなぁ。
寒すぎて、ホットチョコレートが、アイスチョコレートになるけどね。🧊
また大好きなオーロラを、近い将来観にいけますように!
写真:空のカーテン(ノルウェー、トロムソにて)
See you soooooooon ! 🌍✨
☃️ 🇫🇮 ☃️ 🇫🇮 ☃️ 🇫🇮 ☃️ 🇫🇮
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